2016年6月21日火曜日

水の中の生き物をのぞいてみよう(5,6年理科)

 5,6年生が理科の特別授業をしていただきました。ゲストは,環太平洋大学の平松茂先生です。平松先生は,中学校の理科の先生をされていました。今は大学で,学校の先生をめざす学生に指導をされています。今回は「水の中の生き物をのぞいてみよう」というテーマで,先生の研究されているゾウリムシを観察させていただくことになりました。このゾウリムシは37年間!絶やすことなく飼育されている平松先生のスペシャルなゾウリムシです。
 まず,はじめは目で見て確かめます。「あっ。小さなものが動いてるよ!」先生からもらったビーカーの中に目を凝らすと,小さな生き物が動いているのが分かります。次にルーペで見ると,さらにはっきりと見えました。子どもたちとゾウリムシとの出会いです。
 平松先生から顕微鏡の使い方を教わり,いよいよゾウリムシを顕微鏡で観察します。「なに~これ~!」「すげえ。」子どもたちから驚きの声が聞こえてきました。
 不思議な形の生き物が,顕微鏡の中をところせましと動き回っています。「見つけたことをどんどん発表しよう。」と平松先生が話をされると,子どもたちから次々と意見が出てきました。ゾウリムシのいろんな特徴が見つかりました。
 ゾウリムシは体中に小さな毛がたくさん生えています。その毛を波打つようにし,自在に泳ぐことができます。また,進んでいく方向を軸に回転しながら泳ぐ様子も観察できました。いつまでも見続けていたい不思議な生き物です。
 学習の最後に,ゾウリムシの模型を使って,体の仕組みも教えていただきました。ゾウリムシは体の外側の食べ物(バクテリアなど)を体に取り込み,体の中をぐるりと回す間に消化して吸収します。食べかすはおしっこのように体の外に出すのだとか。小さな生き物ですが,ものを食べて出すのは人間と同じですね。
 見たことのない不思議な生き物の世界と楽しいお話で,あっという間の1時間でした。お忙しい中,子どもたちのために貴重な学習の機会を設けていただき,本当にありがとうございました。