最初の実験は,沸騰した水から出る湯気にスプーンをあてて,変化を調べる実験です。ビーカーにかぶせたアルミホイルの穴から,湯気が噴き出しています。「きっとこの湯気は水だと思うよ。」やけどをしないように注意しながら,湯気にスプーンを近づけてみました。
するとスプーンには水滴がびっしりとつきました。沸騰させ続けるとビーカーの水も減っていました。湯気の正体は水だと分かりました。
次に沸騰させているときわき上がるあわに注目です。あわの正体は何でしょう?「空気かな?」,「水の中に空気はない!」,「水があわになった?」 意見が分かれました。これも実験で確かめましょう。
水の底からわいて出てきたあわを,チューブを使ってビニール袋に導きます。出てきたあわが空気だと,どんどん袋がふくらみそうですが,袋の中には大量の水がたまりました。チューブの中を水が通っている様子はないので,袋に導かれたあわが袋に入ってから水になってたまったようです。
あわの正体は,水が熱せられて見えないガスのようになった水じょう気だったのです。熱して沸騰した水からは大量の水蒸気が出ることが分かりました。