子どもたちの机の上には,全員のひみつブックがあります。国語の学習「すがたをかえる大豆」では,読者に作者の思いがよく伝わるように,作者が表現の仕方を工夫していることを勉強しました。そこでの学びを生かして3年生オリジナルの食べ物ひみつブックを書きました。「すがたをかえる〇〇」というテーマに沿って,いろいろな食べ物が変わっていく様子を調べてまとめた作品です。
はじめに,今日の学習で気をつけることを,お互いの学校のやりとりで確かめました。協働学習の前にプレゼンの練習をしていたので,発表の仕方もよく考えていたようです。いよいよテレビ会議のスタートです。
一人一人自分の作った食べ物のひみつブックを手に,食べ物の変身について発表しました。事前に,お互いのひみつブックを読んでいるので,テレビのお友達の発表に集中することができました。また,五城小,馬屋上小のどちらの子どもたちも,自分が話す速さや声の大きさに気をつけて,分かりやすく伝えることができていました。お互いの発表内容について,自分たちの調べたこととの違いや,発表を聞いて初めて気づいたことを共有することもできました。
学習が終わった後に,「今日は7人でなく9人で勉強できて楽しかった。」,「ぼくもトウモロコシの変身を調べたけど,馬屋上の人はトウモロコシがお酒になることも調べていて驚いた」などの意見が聞かれました。読者がよく分かるように,文章の書き方を工夫することはとても大事だということを実感した子どもたちです。
テレビ会議にはいろいろな制約がありますが,空間を超えて学習を共にすることができる便利な道具となっています。協働学習を進める中で,こうしたツールのよさや注意点に気づきながら,子どもたちにとってよりよい学習が実現できるように実践を進めています。