はじめに自宅兼工房の中を見学させていただきました。立派な備前焼が4年生を出迎えてくれました。とっくりやおちょことなどの小さなものから,大きなつぼまで,色あいやもようが全て違う備前焼です。実際に作るところも見せていただきました。
多久さんの巧みな手さばきで,粘土のかたまりがみるみるきれいな形になっていきます。これには見ている4年生もびっくり。「上手にまるくするなあ!」
続いて焼きがまの見学です。備前焼は「のぼりがま」という独特のかまで焼きます。かまのまわりにはよく燃えるアカマツをはじめ,さまざまな種類のまきが積まれています。まきの種類によって,燃え方や灰のかかり具合が違い,いろいろなもようが生み出されるそうです。1000℃以上という高温で,炎の当たり具合なども変えながら,さらにいろいろな模様を生み出します。一つとして同じ模様や色のない備前焼の理由がそこにあります。
見学が終わったら,工房で備前焼作りに挑戦です。焼きもの用のねん土(ひよせ)で,自分だけの備前焼をひねります。空気が入らないように,よくこねるぞ。
みんなの作品が完成です。作品が乾燥したら,多久さんに焼いていただく予定です。完成がとても楽しみな4年です。
伝統産業の焼き物づくりについて学ぶとてもよい機会となりました。焼き物づくりのためにはいろいろな工夫や努力があることを学習した4年生です。ご指導いただいた多久さんには,大変お世話になりました。