まず,はじめに小さな木ぎれや木の枝,新聞紙などのよく燃えるものを七輪にセットします。それらの上に木炭をいくつかのせて,木炭に火が入るようにします。
「うわっ!けむりが目にしみる!」 火を起こすために七輪に入れた紙や木ぎれが,白いけむりを出して燃えています。はじめは思うように火を起こすことができず,苦戦しているグループもありました。「これは燃えるものをつめこみすぎだなあ。」
何回か火が消えてしまうアクシデントを繰り返して,火の勢いをつけるためのうちわの使い方や,七輪に空気の通り道を作るとよいことなどをつかんでいきました。「さっきより,火がよく燃えてるよ。」「けむりが出なくなった。」 3年生も腕前をあげてきたようです。
火の具合がよくなってきたら,金網を敷いておもちをのせます。おもちが目の前でぷーっとふくれるたびに歓声があがりました。こんがりといい色に焼けたおもちに,みんな笑顔になりました。最後にほかほかのおもちを,砂糖しょう油でいただきました。
おもちをおいしく焼くことができた3年生ですが,七輪で調理をするのは意外と時間がかかり,大変な作業であることが分かりました。現代は電磁調理器などの便利な機器が普及し,火を使って料理をすることがない家庭も多くなってきています。少し昔の人々のくらしぶりに思いをはせ,今の時代の便利さや豊かさを確かめる機会となりました。