2018年1月19日金曜日

変化した金属?(6年理科)

 塩酸に鉄(スチールウール)やアルミニウム(アルミ箔)を溶かす実験に取り組んだ6年生理科の学習の続きです。金属を溶かした水溶液を蒸発皿で熱すると,アルミの溶けた塩酸からは白い粉,鉄の溶けた塩酸からは黄色っぽい粉がでてきました。金属を溶かしたはずなのに,出てきた粉は金属のようではありません。いったい何なのかを調べました。
まず,塩酸に,①鉄(スチールウール),②塩酸に鉄(スチールウール)を溶かした水溶液を蒸発させて出てきた粉,③アルミニウム(アルミ箔),④塩酸にアルミニウム(アルミ箔)を溶かした水溶液を蒸発させて出てきた粉,の4つを入れてみました。鉄やアルミニウムは激しく泡を出して溶けましたが,一度塩酸に鉄やアルミニウムを溶かした水溶液を蒸発させて出てきた粉からは,泡は出てきませんでした。
 次に,さきほどの4つのものを水に入れると,鉄やアルミは溶けず,塩酸に鉄やアルミニウムを溶かしてできた水溶液を蒸発させて出てきた粉は溶けました。
 塩酸に溶けた鉄は水に溶けると赤っぽい色になります。「鉄棒のさびのにおいだ!」強烈なさびのにおいに顔をしかめる人もいました。
 塩酸に溶けた鉄やアルミニウムは,元の金属とは違った性質になることを,実験を通して確かめました。