3年生が電一郎先生から,「ふしぎ電気実験教室」の学習をしていただきました。
電一郎先生は,岡山市御津地区にご在住です。岡山市の環境学習センター「アスエコ」の講師としてご活躍されています。「土井伸一郎」というのが本当のお名前なのですが,親しみやすい「電一郎」というニックネームで活動されています。身近な素材から電池や電球を作り,実験を通じて科学のおもしろさや,電気の仕組みについて教えてくださいます。
はじめに,身近なコインや塩水などを使ってあるものを作りました。参加した校長先生も,子どもたちといっしょに作っています。それは...。
電池です。昔イタリアの科学者ボルタが発明したボルタ電池と同じ仕組です。自分たちの手で電池を作ることができると聞いて,子どもたちはびっくり。ブザーをつなぐと,音が聞こえてきました。確かに手づくり電池がはたらいています。
さらに子どもたちが驚いたのは,手づくりの電球です。電一郎先生が手にしているのは,フィラメント(電球の発光部分)が,シャープペンシルの芯でできた電球。毎日みんなが手にしている鉛筆の芯と変わらないものが,電気を流すと輝きを放ちます。(ただし,すぐに熱で燃えてしまうのが弱点。)
電球を発明したトーマス・エジソンは,長持ちする理想のフィラメントを作り出すために,世界中のいろいろな素材を探し,いろいろな試作品を作りました。エジソンの電球には,日本の京都の竹で作った炭が使われたという,発明王の逸話もうかがいました。
みんなも電球を作ってみましょう。エジソンが作ったのと同じように,電球を光らせることができるかな。配っていただいた実験キットを組み立てて電気を流すと...。
温かい色の明かりが灯りました。
学習の最後に,これからの明かりとして使われることが増えたLEDについて,教えていただきました。LEDは今までの電球(白熱電球)に比べて,少ない電気で明かりをつけることができます。電気をあまり使わないことは,電気を作るためのエネルギー(石油や石炭)の節約につながり,二酸化炭素を出さないことにつながっていきます。それは,地球温暖化の防止にも役立つというお話でした。
子どもたちは,LEDのセットをいただいて大喜び。LEDは小さな電池でも明るい輝きを放っていました。
ふしぎな電気のはたらきを分かりやすく教えていただき,子どもたちにはまたとない学習の場になりました。電一郎先生,お忙しい中五城小にお越しくださり,本当にありがとうございました。