はじめに自宅兼工房の中を見学させていただきました。備前焼がいっぱい並んでいます。とっくりやおちょこといった小さなものから,やや大きめのつぼまで,ひとつひとつ色あいやもようが違う備前焼。どうやって作るのでしょう?
工房の中に大きな焼きがまがありました。備前焼は「のぼりがま」という独特のかまで焼かれます。その温度は,1000℃以上の高い温度と聞いてびっくり。かまの中の灰のかかり方,炎の当たり具合などが,備前焼のもように大きく影響し,独特のふしぎなもようや色あいを生み出すのだそうです。また,かまのまわりには,よく燃えるアカマツをはじめ,さまざまな種類のまきが,ぎっしり積まれていました。まきの種類によって,燃え方や灰のかかり具合が違い,ますますいろいろなもようが生み出されます。なんとも奥の深い備前焼です。
工房では,焼きものづくりも体験しました。分けていただいた焼きもの用のねん土(ひよせ)で,自分だけの備前焼をひねります。こねて,伸ばして...。ねん土の感触が気持ちよかったのだとか。(^_^)
作品が完成しました。この後,乾燥させて多久さんに焼いていただく予定です。どんなものができるのか,とても楽しみですね。
身近なところで,伝統産業の焼き物づくりに取り組んでいる方がいることや,焼き物づくりのためにはいろいろな工夫や努力があることを学習した4年生です。備前焼が好きになった人もいました。ご指導いただいた多久さん,お忙しいところ本当にありがとうございました。