まず,はじめは目で見て確かめます。「あっ。小さなものが動いてるよ!」先生からもらったビーカーの中に目を凝らすと,小さな生き物が動いているのが分かります。次にルーペで見ると,さらにはっきりと見えました。子どもたちとゾウリムシとの出会いです。
平松先生から顕微鏡の使い方を教わり,いよいよゾウリムシを顕微鏡で観察します。「なに~これ~!」「すげえ。」子どもたちから驚きの声が聞こえてきました。
不思議な形の生き物が,顕微鏡の中をところせましと動き回っています。「見つけたことをどんどん発表しよう。」と平松先生が話をされると,子どもたちから次々と意見が出てきました。ゾウリムシのいろんな特徴が見つかりました。
ゾウリムシは体中に小さな毛がたくさん生えています。その毛を波打つようにし,自在に泳ぐことができます。また,進んでいく方向を軸に回転しながら泳ぐ様子も観察できました。いつまでも見続けていたい不思議な生き物です。
学習の最後に,ゾウリムシの模型を使って,体の仕組みも教えていただきました。ゾウリムシは体の外側の食べ物(バクテリアなど)を体に取り込み,体の中をぐるりと回す間に消化して吸収します。食べかすはおしっこのように体の外に出すのだとか。小さな生き物ですが,ものを食べて出すのは人間と同じですね。
見たことのない不思議な生き物の世界と楽しいお話で,あっという間の1時間でした。お忙しい中,子どもたちのために貴重な学習の機会を設けていただき,本当にありがとうございました。